世界のサンゴ礁は、増大する様々な脅威にさらされ急速に衰退しています。これまで、オーストラリア政府と沖縄県はこの共通した課題に取り組んできました。沖縄県とオーストラリア国立海洋科学研究所(AIMS)は、平成24年度に協定を締結し、オニヒトデの調査研究に関して情報交換や共同研究を行ってきました。この度、沖縄県とAIMSは、オニヒトデに加えサンゴ礁保全・再生を含む包括的内容を盛り込んだ新たな協定を締結し、共にサンゴ礁における諸問題に対する協力関係の発展をめざします。
AIMSは、オーストラリアのユニークな熱帯海洋遺産の利用と保全管理に関する研究およびその成果の普及を使命とする連邦政府機関です。AIMSでは過去30年以上にわたってオニヒトデの大量発生に関する研究やモニタリング、駆除・防除対策研究を行ってきました。また、近年のサンゴ礁劣化への対策として、革新的技術とサンゴ礁回復プロセスの研究に基づく、スケーラブルで費用対効果の高いサンゴ礁修復技術の研究にも着手しました。今回の講演では、グレートバリアリーフのサンゴ礁を守るために、AIMSで行われている最新の研究をご紹介します。
Dr. Sven UthickeThe Australian Institute of Marine Science (AIMS) is a Commonwealth statutory authority with the mission to provide research and knowledge of Australia’s tropical marine estate required to support growth in its use, effective environmental management and protection of its unique ecosystems. AIMS has an over 30-year history in research on Crown-of-Thorns Seastar (CoTS), ranging from monitoring population to understanding causes of population outbreaks and developing solutions to reduce, control or manage such outbreaks. In response to recent declines in coral reef condition, AIMS has commenced studies into developing a suite of scalable, cost-effective reef restoration methods, combining research into understanding of fundamental reef recovery and adaptation processes with the development of innovative intervention technologies.
大変盛況のうちに幕を閉じました。
沢山のご応募・参加、誠にありがとうございました!
受付時間:平日、月曜~金曜 8:30~17:30
担当:赤嶺・金井(一般財団法人 沖縄県環境科学センター)