概要:大量発生したオニヒトデ集団が産み出す幼生は、時として別の場所へ海流で運ばれ、さらなる大量発生を引き起こします。このような現象が沖縄周辺だけでなく、九州や本州でも起きるようになった経緯と理由を解説します。
2003年に早稲田大学を卒業、東京工業大学でのオニヒトデの個体群構造と幼生分散を対象とした研究成果により2008年に博士号を取得。宮崎大学テニュアトラック推進機構准教授。どのような環境下で何がオニヒトデの大量発生のカギとなるのか研究を進めつつ、水域生態系及び環境の保全に向け、海洋無脊椎動物の種分化や幼生分散の解明、身近な水域における侵略的外来生物に関する研究などを行っている。